2017年01月11日

「叡智のひびき」(中村天風)

   1月11日(水)  鏡開き  天風箴言(十一)



 他人の言行を常に心の鏡として他人に対処するならそれで立派な交人態度が決定さ
れる。



(「いかなる場合にも、他人の心を消極的にするがごとき言行は、絶対になすべきで
ない-----特に病に犯されている人や、運命に悩まされている人は、よほど修養ので
きている人でない限り、おおむねはその心が極度に消極的になっているのが普通の傾
向であるから、その種の人々には、一段とその心を積極化するためへの努力を、真実
の人類愛をもって働きかけてやらねばならない。そしてこの目的を達成するために
は、特にその人々の心に、その病や運命を克服するような勇気をつけてやることであ
る-----」と。そして、病や運命を克服するような勇気を心につけてやる最良な手段
は「何をおいても、自分の言行をどんな場合にも鼓舞的で、奨励的であるよう心がけ
ねばならない」ということも、特に入念に説述しているゆえに、諸子の記憶の中に、
明瞭に確保されていることと信ずるが、事実に徴してみると、人生真理というものに
無関心な人というものは、案外こうした見やすいことがらに正しい自覚を持っていな
い。したがって、健康的にも、また運命的にも、格別たいした支障のない場合にも、
とかくその心が消極的傾向で生活していつがために、一朝、健康や運命に、少しでも
良くない事実が発生すると、何をおいても、先ず心を極度に消極的にして、一切に対
して神経過敏の心でこれに対応する、そしてそうあることが人間としての当然の間
違っていない、むしろ反対にそれがもっとも正しい態度のようにさえ考えるという、
まことにビン然たるミステーク(あやまち)を少しもそうと覚っていない。そして、
なんと、それが現代の人の世の中の、実際のありさまであるといってよい実情なので
ある。「他人の言行を、常に、心の鏡とする」ということは、他人の言行を、子細に
注意深く看察して、それが果たして積極かかつまた消極であるかを検討することなの
である。この心がけを不断に実行に移して行くと、やがて早晩、あえて非常な努力を
なす必要もなく、交人態度に対する所期の目的である病や運命を克服するような勇気
を、他人に現実につけてやり得るがごとき、鼓舞的な奨励的な言行を、自己自身が容
易になし得るようになるのである。 たちむかふ 人のこころは 鏡なり おのが心
を うつしてや見ん  )
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月10日

「叡智のひびき」(中村天風)

   1月10日(火)  天風箴言(十)



 天風教義は是を修業として行ったのではおよそ第二義となる。只一念それを生活行
事として行う時完全に第一義的のものとなる。



(わが天風会の教義とする心身統一法なるものは、「人間の生命に賦与された本然の
力の完全発揮」ということが、その組織の全目的である。したがって、口伝および書
伝ならびに行伝という各種の方法をもって親しく垂述(すいじゃく)する各種の方法
は、そのいずれもが人間の本然の生命力たる、すなわち、体力、胆力、判断力、断行
力、精力、能力という六種に総合されたる力、詳しくいえば理想的人生(活きがいと
生まれがいのある人生)を作為するのに絶対的に必要とする各種の力を完全に発揮せ
しめるために、かくいう天風が、長年にわたり、文字通り研鑽努力して創見組織せる
現実的効果に対する信念の結晶とその網羅なのである。そして特に、声を大にして強
調せねばならぬことは、その方法のことごとくが-----精神生命に関することでも、
かつまた肉体生命に関することでも-----いずれもそのすべてを日常生活を行いなが
ら、行い得るように組み立ててある点がその特徴の最たるところなのである。換言す
れば、心身統一法=日常生命道というように作為されているのである。否、この点に
斯法(しほう)組織の、人知れぬ苦心が、存在して居ると言明したいのである。とこ
ろが、数多くの会員の中には、いわゆる親の心子知らずのたとえのとおり、この点を
正しく理解せずして、心身統一法という教義を、日常生活行事と引き離して、何か特
別の時に特別の気持ちで行う、特殊行事のごとくに思惟している人がある。

もちろん、そういう人は、極めて稀ではあるが。心身統一法=日常生命道というよう
に、極言すれば、寸刻分秒の間といえども、すべての方法(心の活かし方または使い
方、および肉体の活かし方、使い方等々)を真剣に実行することに専念努力するべき
である。)
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月09日

「叡智のひびき」(中村天風)

   1月9日(月)  成人の日  天風箴言(九)



 真理を践行するものは濫(みだ)りに他人の批評を為す勿れである。否、その閑
(ひま)があるならば自分自身を厳正に批判するがよい。



(みだりに他人を批判するという悪い習性を、少しも気づかずして、適当にこれを是
正しないと、これに相呼応して、自己の心のあり方に対する注意が、知らず識(し)
らずに疎かになり、結局は、生命確保の根本義を為す「心」の態度が、勢い消極的に
堕するという価値のない事実を招来することとなる。要は、他人のアラや欠点を詮索
することを止めて、自分のアラや欠点のほうも厳しく詮索することである。真に自己
省察なるものが、人生向上へのもっとも高貴なことであると自覚している者は、この
言葉を断然排斥して、他人のことに干渉する批判という無用を行わずに、常に自己を
自己自身厳格に批判して、ひたむきに自己の是正に努力することを、自己の人生に対
する責務の一つだと思量すべしであるとあえていう。)
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする