人類の大多数は、いまだに人生という学校の生徒でありつづけています。その多く
は、やはり生徒のまま死んでいくことになるでしょう。しかしながら、今回の生涯の
なかで人間として学ぶべきことをすべて学び終え、大きな喜びとともに次のステージ
へと歩を進める人たちも、少なからず現れてくるはずです。
そもそも人間は、誤った行いをくり返しながら永遠に生徒をつづけるために存在し
ているわけではないのです。私たちの誰もが、いずれは、人生という学校で学ぶべき
ことをすべて学び終え、自信に満ちた有能な学者として、無知と苦悩ではなく、知識
と喜びのなかを生きられるようになるのです。
人々の悲しみは後を絶たず、いつになってもなくなりそうにありません。しかしそ
れは、自らの意志によって、いくらでも根絶やしにできるものなのです。
人々の心のなかでは、コントロールされていない感情が猛威をふるい、痛々しいほ
どの混乱を引き起こしています。しかしその感情も、鎮められ、穏やかにされ、賢く
導かれ、理解されたならば、気高い目的に奉仕する、従順な召使へと変身することに
なります。