2016年09月13日

安岡正篤「活学一日一言」

   9月13日(火)  馬鹿殿様



 「馬鹿殿様」というのは、実は非常な誉め言葉なんであります。大勢の家来の中に
は下らない奴もおるだろうし、悪い奴もおる。しかも自分の上には目を光らせている
意地の悪い幕府当局がある。その中で悠々と藩を維持していくというのは、なまじ小
利口な殿様ではとてもできたものじゃない。よほど馬鹿にならんと治めていくことは
できない。

 『論語』にも、「その知及ぶべし、その愚及ぶべからざるなり」(公冶長篇)とい
う名言がある。馬鹿殿様というのは、その「愚及ぶべからざるなり」という意味で、
わかったようなわからんような、悠々として、すべてを包容して、事なく治めていく
なんて、小利口な人間、小才の人間ではとてもできる芸当ではない。

 「馬鹿殿様」というのは、その意味でもおもしろい、活きた言葉であります。



   笑いは養生である



 人間は神経の集積であるので、神経系統をみだりに消極的に興奮させることが、直
接間接に生命に危険を与えることとなるのは当然である。人間の個体の生命擁護のた
めに、全神経系統の興奮を鎮める一手段として「笑い」を生体に仕組んである。

 事ある時も事なき時も終始笑顔で応接しよう。否、事ある時は一層笑顔を崩さぬよ
うに練習するべきである。特に、体の弱い人はひとしお笑いに努力することを養生の
第一とするべきである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする