2016年10月23日

安岡正篤「活学一日一言」、中村天風「一日一話」。

   10月23日(日)  霜降(陰気深くなり、露は霜と化して草木の葉は黄変
する意味で霜降と言う)    相と運と学



 真理・学問というものは、その人の相とならねばならぬということであります。そ
れが動いて行動になる、生活になる、社会生活になる。これを運と言う。そうしてこ
そはじめて本当の学であります。

 学はその人の相となり運となる。それが更にその人の学を深める。相と運と学とが
無限に相待って発達する。つまり本当に自己を実現する。



   周章狼狽の愚



 多く言うまでもなく人間と言うものは、いかなる場合にもその人生に活きる際、慌
ててはいけないのである。



 というのは、人生に生ずる錯誤や過失というものは、その原因が、心が慌てたとき
に多いからである。

 慌てるというのは、またの名を周章狼狽というが、これは心がその刹那放心状態に
陥って、行動と精神とが全然一致しない状態をいうのである。心がこうした状態に
陥った時というものは、意識は概ね不完全意識になっているのである。



   三上の読書



 つまらぬ小説や愚論に類するものはなるべく読まぬようにすると共に、心が浄化さ
れるような立派な書を読むべきである。

 特に朝、それも一時間とは言わぬ、三十分でよい。

 昔の人も枕上(ちんじょう)・馬上・厠上(しじょう)の三上の読書ということを
言っておるが、私は長年必ず厠(かわや)で読むことにしておる。

 厠で読むだけの時間であるから、何枚も読めるものでもないが、十年、二十年と経
つと、自分でも驚くほどの量となる。

 しかもこれは数量の問題ではない。その時に受けるインスピレーションというもの
は、到底書斎の中で何々の研究などやっておって得られるものではない。

 況やこれから安眠熟睡しようという枕のほとりにおいておやである。寝る前に週刊
誌等を読むのは最も愚劣なるものである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする