2016年12月05日

安岡正篤「活学一日一言」、中村天風「一日一話」。

   12月5日(月)  偉大な二つの魂



 古来、英雄とか偉人とかいわれる偉大なる人を見ますと、二つの一見矛盾するがご
とき二者を小人や俗人のとうてい解すべからざる程度に持っています。

 我々の先人で申すならば、西郷南洲という人。表面から見ると非常な功名の士、す
なわち陽性の人に見えますけれども、実はデリケートな情操を持った人でありまし
て、あのような革命的活動とともにその半面において深刻に隠遁的な志を抱いて悩ん
でおった人であります。

 その前の幕府の例を見れば、井伊直弼という人がやはりそうであります。ちょっ
と、これも表面から窺(うかが)うといかにも残酷な鉄血政治家という趣があります
けれども、一度深く立ち入って観察いたしますと、茶を嗜み、和歌を詠じ、禅に参
じ、道を好む、非常に優しくゆかしい内面的な人格があります。それが自然にいうに
いえない一個の魅力ある風格となって、今日多くの心ある人を惹きつけているゆえん
であります。

 普通の人間はつまり一見相矛盾するがごとき二つの魂を統一して大きく抱懐するこ
とができない。そのいずれかに軽々しく偏して、意気地のない、あるいは杜撰な生活
をしているものであります



   本来使命の遂行



 人間は宇宙創造の原則に即応して、この世の中の真価と向上を現実化するという使
命をもって生まれてきたのである。

 人間として生まれがいのある人生を作るには、つねに自分の生活目標を、本来使命
の遂行におくと同時に、自己の生命に実在する潜勢力の発現を、現実化することを
怠ってはならない。そうしなければ、決して人間として享受し得る人生の幸福という
ものを絶対に我がものにすることはできないのである。 



   人生は心がけと努力



 人間はできるだけ早くから、良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら
省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする