2017年01月10日

「叡智のひびき」(中村天風)

   1月10日(火)  天風箴言(十)



 天風教義は是を修業として行ったのではおよそ第二義となる。只一念それを生活行
事として行う時完全に第一義的のものとなる。



(わが天風会の教義とする心身統一法なるものは、「人間の生命に賦与された本然の
力の完全発揮」ということが、その組織の全目的である。したがって、口伝および書
伝ならびに行伝という各種の方法をもって親しく垂述(すいじゃく)する各種の方法
は、そのいずれもが人間の本然の生命力たる、すなわち、体力、胆力、判断力、断行
力、精力、能力という六種に総合されたる力、詳しくいえば理想的人生(活きがいと
生まれがいのある人生)を作為するのに絶対的に必要とする各種の力を完全に発揮せ
しめるために、かくいう天風が、長年にわたり、文字通り研鑽努力して創見組織せる
現実的効果に対する信念の結晶とその網羅なのである。そして特に、声を大にして強
調せねばならぬことは、その方法のことごとくが-----精神生命に関することでも、
かつまた肉体生命に関することでも-----いずれもそのすべてを日常生活を行いなが
ら、行い得るように組み立ててある点がその特徴の最たるところなのである。換言す
れば、心身統一法=日常生命道というように作為されているのである。否、この点に
斯法(しほう)組織の、人知れぬ苦心が、存在して居ると言明したいのである。とこ
ろが、数多くの会員の中には、いわゆる親の心子知らずのたとえのとおり、この点を
正しく理解せずして、心身統一法という教義を、日常生活行事と引き離して、何か特
別の時に特別の気持ちで行う、特殊行事のごとくに思惟している人がある。

もちろん、そういう人は、極めて稀ではあるが。心身統一法=日常生命道というよう
に、極言すれば、寸刻分秒の間といえども、すべての方法(心の活かし方または使い
方、および肉体の活かし方、使い方等々)を真剣に実行することに専念努力するべき
である。)
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2017年01月09日

「叡智のひびき」(中村天風)

   1月9日(月)  成人の日  天風箴言(九)



 真理を践行するものは濫(みだ)りに他人の批評を為す勿れである。否、その閑
(ひま)があるならば自分自身を厳正に批判するがよい。



(みだりに他人を批判するという悪い習性を、少しも気づかずして、適当にこれを是
正しないと、これに相呼応して、自己の心のあり方に対する注意が、知らず識(し)
らずに疎かになり、結局は、生命確保の根本義を為す「心」の態度が、勢い消極的に
堕するという価値のない事実を招来することとなる。要は、他人のアラや欠点を詮索
することを止めて、自分のアラや欠点のほうも厳しく詮索することである。真に自己
省察なるものが、人生向上へのもっとも高貴なことであると自覚している者は、この
言葉を断然排斥して、他人のことに干渉する批判という無用を行わずに、常に自己を
自己自身厳格に批判して、ひたむきに自己の是正に努力することを、自己の人生に対
する責務の一つだと思量すべしであるとあえていう。)
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2017年01月08日

「叡智のひびき」(中村天風)

   1月8日(日)  天風箴言(八)



 不平や不満を口にする事を恥ずかしい事だと気が付くようになったら、少なくとも
自己統御が出来てきた証拠である。



(人間が不平不満を感じ、かつこれを口にするからこそ、人間世界に、進歩とか向上
とかいうものが、現実化されるのだというような極端な誤解を、誤解と思っていない
人すらある。これは、ちょうど、疑うからこそ、正邪の区別や、または普通の場合、
何としても理解することの出来ない真理のごときも、発見できるのだという考え方と
同様の誤解である。というのは、不平や不満を口にする悪習慣は、人にいたずらに煩
悶や苦悩を心に多く感ぜしめるだけで、それ以上、人生に、価値ある収穫を招来しな
いということに想到すると、それが誤解の証拠であると必ず考えられるからである。
そして、不平不満の帰結するところは、知らず識(し)らずの間に完全な自己統御が
できなくなるという遺憾なことになる。

不平や不満が、口から万一出たら、それを従来のごとく、身勝手、身びいきで共鳴的
に考えないで、直ちに、それを恥ずかしいことだと、強く反省するという習慣を作る
ことである。)
posted by 林田カイロプラクティック院 at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする