2017年02月25日

「真理のひびき」(中村天風)

   2月25日(土)  天風箴言(十七)



 調和という事は 真善美の美に該当するもので これは探究すべきでなく 自ら進
んで作為すべきものである。



(そも調和という事は、厳粛なる宇宙本来の面目であり、かつまた人生の実相である
と同時に、生きとし生ける生物の生命の本然の姿なのである。いいかえると調和とい
う事は、万物存在の絶対に侵すべからざる尊厳なる自然性なのである。これは論より
証拠で、「調和のあるところのみにいわゆる真の完成というものがあって、反対に調
和のないところには絶対に完成というものはあり得ない」のは、いっさいの事物事象
に明瞭に現れてくる。

 調和のないところに完全がないのと同様に、調和のないところにほんとうの美はな
いのである。もっと極言すれば、うつくしいという言葉はしっくりと調和していると
いう言葉の代名詞で、さらにうつくしいというのは完全だということになるのであ
る。常に何事何物にも「調和」ということを決しておろそかにすべきではないという
ことを、人生に対する厳粛な心得とすべきである。特に、その基本要諦となっている
精神態度の積極化ということこそは、まことに全生命に対するもっとも根本的な調和
基盤をなすという重大なものなのである。)
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2017年02月24日

「真理のひびき」(中村天風)

   2月24日(金)  天風箴言(十六)



 時は 金なりという諺があるが 真実に於いて 時は 金よりも 貴重な尊さがあ
る。



(物質礼讃のMaterialist=実利主義者 は、あるいは、「時は金なり」というこの
言葉に心からの共鳴を惜しまないであろう。しかし、金は失っても取り返すことはあ
えて不可能ではないが、時はいったん失ったら永久に現在の意識に決して戻って来な
い。のみならず、いっさいの事物の完成を看察すると、それは金の力で成しえたよう
に見えても、真実は、要約すれば時の力である。極言すればあくびする時間も、く
しゃみする時間も、取り返せないのである以上、瞬間といえども軽々に徒費すべきで
なく、心して有意義に使って活きるべきだと厳かに自戒していただきたい。そしてこ
こに、時は金よりも貴重なりという真の意義も、はっきりとわかってくると思う。)
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2017年02月23日

「真理のひびき」(中村天風)

   2月23日(木)  天風箴言(十五)



 健全なる精神は 人生の一切に対して 其の心の態度が 積極的である時にのみ 
正しく 作為される。



(多くいうまでもなく、精神状態の健全ということが人生を健康的にも運命的にも完
全に解決する唯一の根本要素であるということが、峻厳なる人生真理であると同時
に、また侵すべからざる自然法則であるということは、古今東西を通じて普遍的によ
く知られていることである。「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という文化の未
発達な時代の人間のいっていた過去思想をさも絶対真理のごとく思ったりあるいは口
にしたりすべきではない。そもそもこの言葉は、相対理論であって絶対真理でないの
である。しかし、この言葉を絶対の真理のように軽率に早合点している人が、専門の
医者やあるいは学究の中にも今なおかつ相当多い傾向がある。精神の積極状態とは、
厳密にいうと二つに分類される。 A 絶対積極 B 相対積極 、そして絶対積極と
は、「何事に対しても虚心平気の状態」、相対積極とは「何事に対しても、できうる
限り明朗恬淡溌剌颯爽として対応すること」

 人生建設の先決要諦である健全精神の完成は、その基本条件である精神状態を絶対
積極の状態に到達させることである。そしてその到達過程の方便手段として、相対積
極からまず到入すべきである。)
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