2017年03月31日

「真人生の探求」(中村天風)

   3月31日(金)  内在する微妙な力



 今その中の著名なもの二三を下に摘記して参考に供することにする。

 有名な“How to get what you want ?”(いかにして希望を達すべきか?)という
書籍の著者で、近代の世界に著名のある米国のスウェド・マーデンは、この潜勢力を
「潜在勢力」と名づけ「人には、何人にも、自己を強くし、健康や運命を幸福に導い
てくれる巨人の如き力がある」と喝破し、更に“Unfortunately, most of us
measure ourselves by our weakness, instead of by our strength”(不幸にも、
人々の多くは、人間の弱い方面のみを考えて強い方面を考えない)という名句を叫ん
で、人類への自覚を促している。
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2017年03月29日

「真人生の探求」(中村天風)

   3月29日(水)  内在する微妙な力



 事実! 人間の真形相なるものは、その価値批判を誤っている人々の考えているよ
うな、そんな低劣なものではない。もっと明瞭にいうならば、人間というものには、
あえて老幼男女の差別なく、その生命の中に健康も、運命も、自由に獲得し、また開
拓し得るという真に感謝に値する偉大な力が与えられてあるのである。即ち茲に、人
間の価値の真正さがあり、また不可侵の崇高な尊さがあるのである。何れにしても、
こうした事実の上から、厳粛に論定すれば、人間というものは、そうやたらと病や不
運に悩まされたり、虐げられねばならぬものではなく、よくその一生を通じて、健康
は勿論、運命も又順調で、天寿を終わるまで幸福に活き得らるように本来的にはつく
られているものなのである。

 然しながら、遺憾ながら事実に於いて、多数の人々は、人間に存在するこの厳粛な
大事実を、正当に認識していない。というのも畢竟前に述べた、生命の奥に内在する
微妙にして優秀な潜勢力なるものの実在を意識せず、また信念していないからだとい
うことに帰因する。

 然も、この潜勢力の実在という大きな事実に関しては、古往今来、特に外国の哲学
者や精神科学者は、いろいろの比喩や語句を以て、これを説明または証明している。
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2017年03月28日

「真人生の探求」(中村天風)

   3月28日(火)  第一章 生命内在の潜勢力

      内在する微妙な力



 さて多くの人が概ね多くの場合、正当な人間の価値認識を、往々第二義的な寸法違
いで、行っている。そしてその原因は、普通の場合、普通の人の気づいていない事実
消息があるがためだと前に述べた。然らば、その原因となっている事実消息とは、一
体どんな事柄かというと、人の生命の内奥深くに、潜勢力(Reserved

Power)という微妙にして優秀な特殊な力が何人にも実在しているという、尊厳な大
事実を信念していないからである。実際の話が、この文化の時代に活きる人々が何事
かといわねばならぬ程、大抵の人がこの峻厳侵すべからざる、自己自身の生命の中に
実在する大事実を気づいていない。従って、気づいていない位だから、またそれを人
生に応用行使しようとしない。そして、その当然の帰結として自分の為すこと、思う
ことの総てが、度々いすかの嘴と食い違う。だから、どうしても、この世は儘ならぬ
ことだらけな、寧ろ憂鬱なことの多い世界で、人間というものは常に現象というもの
に引きずり回され、何としてもこれに拮抗することのできない、せんじ詰めれば、全
く憐れな弱いものさなどと、消極的に考えるべく余儀なくされ、特に、病や運命に
は、到底どうすることも出来得ないもののように、軽率にも頭から断定し、然もそう
した考え方が少しも間違いのない正しいもののように思い込む。

 然し、これでは事実に於いて、人間なんていうものは、何の価値も無いもののよう
に考えられるのもまた無理からぬ事と思う。然し、ほんとうに現在よりもより良い人
生に活きようと願うなら、こうした考え方は、断然自分の考え方の中から切り捨てな
ければならない。即ち、厳粛な解脱を必要とする。というのは、前にも述べた通り、
人間とは、多くの人々の考えているような力弱い憐れなものではなく、もっともっと
力強い尊厳な存在なのであるからである。
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