2017年03月19日

「真人生の探求」(中村天風)

   3月19日(日)  たたえごと



 世の中に何が幸だと言って、健康で長生きすることにまさるものはない。とはい
え、健康にも長生きにも自ら限度がある。即ち人は百歳を限度として万年の寿の保て
る訳はなく、如何に堅固を誇るとも生身の体に勝手な真似は許されぬ。

 だが仮令健康で百寿を獲得したとしても、これだけが人生の凡てでは勿論ない。個
人的にも社会的にも建設的な面の開拓を志すことがなければ、結局するところ酔生夢
死の徒と選ぶところはない。既に人間に生を享けたる限り人としての意義ある生涯と
いうものが求められねばならぬのである。私は今人生に対する建設的面の必要を言っ
た。然らば如何にしてこれを求むべきか。そこに問題がある。

 しかしそういう問題に逢着したとして、徒に八の字を寄せ考え込むのも、決して賢
なる所以ではない。帰する所「下手な考え休むに似たり」の轍を踏むに至っては、か
らきし意義を為さぬ。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 06:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする