2017年04月01日

「真人生の探求」(中村天風)

   4月1日(土)  内在する微妙な力



 また中世期の哲学者として有名なインマニエル・カントは、この潜勢力を「生命余
力説」という一論文を以て説破し、「人間には、病者にも健康者にも、否、あらゆる
すべての人に、その命の中に自己の健康を確保し、また、自己の運命を開拓し得る、
感謝に値する余力を生まれながら与えられている」 と。彼は、彼自身が医者から見
放された先天的の病弱を、完全に救い得た尊い経験の上から、堂々と力説している。

 また英国の近代に於ける有名な哲学者トーマス・カーライルは、更に彼一流の、針
を刺すが如き皮肉の言葉で、「およそ、人の強さを知らずに生きている者程、情けな
いものはなくまた憐れな者はない」

 「所詮こういう人間は、丁度水の上に生じた泡のようなもので、ただその生命の生
まれ出でた惰性で生きているというに過ぎない、だから、惰性が衰えれば自然とその
生命も早老し、そして一生その人生価値を発揮し得ず、結局何十年の間この世にい
た、というだけで、ただ無為に終滅してしまうのみだ」 と述べているが、誠に味わ
うべく、且つ又、反省すべき真理の啓示だと言わざるを得ない。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 04:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする