2017年04月02日

「真人生の探求」(中村天風)

   4月2日(日)  内在する微妙な力



 然し、こうした言葉の上に立脚して、現代の人々を見ると、お互いの仲間にも案外
そうした無自覚的の人間が相当多くはないだろうか。否、些か露骨ではあるが、寧ろ
活きているから生きているのだという有様で、もっと遠慮なくはっきりいえば、食っ
て、垂れて、寝て、起きて、そしてやれ人生苦の、健康難のと、この貴重な人生や生
命を無為に終わらし、死んで墓となっても、何処の誰だったか皆目分からぬというよ
うな、価値のない種類の人が決して少なくないようだ。が然し、これでは人生五十
年、カーライルの言葉のように全く泡沫に等しいということになる。

 であるから、何を措いても、人間には、人生の総てを立派に解決して、万物の霊長
である資格の発揮を完全にしてくれる頼もしい潜勢力というものが、自己自身の生命
の内奥に厳として実在しているという自覚意識に目覚めなければだめである。

 尤もこの事実は、やがて諸君が、この書に記述されている総てを、真剣に実行され
るとき、現実に味得されるに違いなく、またこの書、編纂の狙いも、この点に重点を
置いてあるので、あえて多言を要しないが、ひたすら望むことは、正しい理解と不断
の実践とをもって、生命内在の潜勢力を発現し、造物主の意図に応じて、人間の本来
の面目を完全に発揮するすることに努力することである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする