2017年04月09日

「真人生の探求」(中村天風)

   4月9日(日)  天賦の潜勢力



 だから、そういう人に限って、自分の力を極めて限局的に考え、極めて融通性の乏
しい狭小のもののように考える。即ち言い換えれば、その種の人は、現在の自分の人
生に使っている力だけを、自分の生命の力の全部であるというような判断を敢てす
る。難しくいえば、ややともすると偉大な大我から離れて、ただ単なる現象を対象と
する小我に則し、日々極めて矮小な範囲で活きている。そしてその矮小な範囲で自己
が使用している力だけを自己生命力の総量であると誤認する。

 これはよく考えて見るとすぐ分かることであるが、お互い人間の日々の人生範囲と
いうものは、その仕事や立場で、それ相当の相違はあるが、大抵の場合、そう毎日非
常に異なった範囲ではない。否概ね毎日大した変化のない同一の範囲内で生活してい
る。従ってその日々の人生に使っている自分の生命の力というものも、そう毎日その
分量に大した変化がないのが通例の現象である。

 事実に於いて普通の場合に、人々がその人生に活きるために使っている力というも
のは、実際の生命力の全体量からいうと、これもまた人々によって相違はあろうけれ
ども、何れもその何パーセントかに過ぎないのである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする