2017年05月04日

「真人生の探求」(中村天風)

   5月4日(木)  みどりの日  長さ・強さ・広さ・深さ



 多くいうまでもなく、人生の根本理想は、これを帰納的にいえば「長さ」と「強
さ」と「広さ」と深さ」という四つの条件が、現実に充たされている姿である。

 万一、この四つの条件が、その一つでも、欠けていたならば、人生はおよそ無意義
なものとなり終わる、ということもまた常識で容易に考え得ることで、かりにも人と
してこの世に生まれた以上、第一にその生命が出来得る限り「長く」活きられなけれ
ば、この世に生まれ出たかいが更にない。ところが世間には、人生には未だ何事も為
さずまたならざるに先立ち、早くもこの世を去るという、何のために生まれてきたの
やら、さっぱり分からないような短命の人が相当ある。実際こういう人は不幸中の不
幸の人といってよい。何れにしても、この世に生まれた以上は、長く生きなければ、
どの点からいってもうそである。

 が然し、いくら長生きが出来ても、その人生に「強さ」が兼ね備わらないと、ただ
徒に、この世に長くいたという結果だけにしかならず、寧ろ、長く活きていることに
多大な煩わしさをさえ感ずることになるのであろうことは、容易に想像される。これ
も事実世の中にある事柄で、かなり長生きはしたが、半生殆ど病床に呻吟していたと
いうような憐れな人もかなりにある。こうした事実から考えても、人生は「長さ」と
「強さ」が兼備していることが、絶対に必要である。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする