2017年06月22日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月22日(木)  精神力の強化



 さていよいよ積極精神作成の実際方法を説述することとするが、それに先立ちくれ
ぐれも注意すべきことは、こうした教義というものは、ただそれを理論的に理解した
というだけでは、到底その実際効果というものを如実に体得することは出来ないのは
いうまでもないところで、要はその理解をひたすらに実践に移して、営々躬行に専念
する以外にないのであるから、何を措いても理解したことを直ちに実行することであ
る。

 そして、一旦実行に取りかかったら、決して中途で怠ったり、または中止するよう
なこと無く厳格に自分自らに堅く誓って、努力の精進を不断に継続されたいのであ
る。

 殊に文字を通じての理解や会得には、ややもすると批判的気分が多分に発動する傾
向があるので、そのため折角の理解や会得を行おうとしても、とかく真剣の気込みを
欠く怖れがあるので、一層の自己戒心を必要とする。

 特に、私の創意したこの教義は、どんなに繁忙の人でも、行う意志さえあれば、日
常生活裡に特別の時間をこれに充当する必要がなく、だれにでも容易に実行し得る特
殊組織の下に組み立ててあるので、即ち、入るに極めて容易であるために、多分の努
力を要しない結果、かえってその価値認識を誤る人があるので、切にこの点を注意し
てほしいのである。

 尤も、これまで真剣に人生を考えた人ならば、難解の人生哲学や、これに付随する
釈明を極めて平易に、然も科学的に何人にも分かり易く演釈することの頗る至難であ
ることを充分了知されているので、敢て特別の注意を必要としないが、そうでない人
のためには繰り返し婆言を呈する必要があると考え、特にこの注意を付加した次第で
ある。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月20日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月20日(火)  How to do ?



 案ずるに、先哲識者の多くは、人間というものを一様に、ご自分たちと同様な、優
秀な自覚力を共有しているというように買い被っているのではなかろうか。即ち、あ
る程度の批判と理解とを与えれば、それから先は、自身釈然として一切の疑義を解く
であろうという風に考えているらしい、ということが決して失礼でない証拠には、大
抵の先哲識者は、「この道や、文を以て説く能わず、言を以て教ゆる能わず、よろし
く心より心に伝えるに如かず」 というように、換言すれば、以心伝心悟るに非ずん
ば能わず!! といっている。

 正直の処、こういう私などもこの点で、どれだけ行き悩んだか判らなかった。然
し、幸い努力の結果、多少なりと自己啓発を為し得たものがあったので、それを基盤
として、「積極精神作成の実際方法」、を特殊組織の下に創意工夫することができ
た。

 そして既に、ここに三十余年間、心身統一法の講習を続行し、あらゆる有縁の人々
にこれが垂迹宣布を行い、その講述の中にこの実際方法を組み入れて説いている。

 そこで、それを次節に記述して、これまでの理解に正しい解決を与え、併せてこれ
を現実化する実践方法として提示する。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月19日(月)  How to do ?



 前節に、多くの学者識者は、How to say ? に重きを置いて How to do ? に重
きを置いていないといったのも、要するにこの点であって、多くいうまでもなく、吾
人の真の人生要求は、知得した批判と理解を現実化す手段方法ではあるまいか!! 
千万理論を知っていても、これを現実化することを知らなければ、露骨な皮肉ででは
あるが、それは本箱と相等しきものだといってもよいと思う。

 ところが、事実遺憾千万にも、いわゆる先哲識者と称せられる人々は、種々の言葉
をもって、理論の演繹説明を入念にしてはいるが、肝心のそれを現実化す方法手段と
いう一番大切なことには少しも論及していない。そして、強いて追及すれば、それか
ら先は、自己啓発に依るより他に仕方はないというのが、その定石となっているの
も、また共通的傾向である。

 然し此処である。お互いのすべてが、真人、至人、達人、というような人達なら、
自己啓発という様なことも、別に大した至難事ではないかも知れないが、世間一般の
お互いは、概して、不覚不明の凡人が多いのである。即ち、批判と理解の中でのた打
ち回っても、自己啓発などということは、思いもよらぬという者の方が多いのが真実
相である。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする