2017年07月11日

「真人生の探求」(中村天風)

   7月11日(火)  暗示感受作用



 なお知って置くべき必要なことは、暗示には、他面暗示というのと、自己暗示とい
う二つの種類があるということと、暗示というものは、その暗示に対して「反抗」も
しくは「拒否」或は「否定」という精神状態が生ずると、その暗示を感受する程度が
著しく減殺されるという事柄である。

 但し、他面暗示とは、文字通り自分外の他面から自己の精神に来る暗示のことで、
自己暗示とは、自己自身、自己の精神に与える暗示のことをいうのである。

 それから一つ特にいいたい重要な消息は、暗示の同化感化の状態というものはその
精神の暗示感受作用と相対的のものだということである。そして同時にその暗示感受
作用も又その精神状態の積極もしくは消極の、そのどちらかと常に密接なる連関を
もっているということである。

 即ち分かり易くいうと、人間の心の強弱に随い、その状態のとおりに感受作用とい
うものは作用するものなので、従って心の弱い人の暗示感受作用は、消極的の暗示事
項には、即座に迎合するが、反対に積極的暗示に対しては、前記の「拒否」「否定」
を行って、これを受け付けないという事実があるのである。特にこの傾向は他面暗示
に対して顕著であることは、注目すべきである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする