2017年09月15日

「真人生の探求」(中村天風)

   9月15日(金)  神経反射作用の調節法



 そこで一方に於いて積極精神の保成に必要な方法を行うと同時に、またこの神経反
射作用の調節を現実化して、前記の生命の第二次的原動力要素である「生電気体」 
の作用を正常に行い得るようにしなければならない。これが即ち斯法組織の理論基盤
なのである。

 そこでどうすれば、その目的を達成し得るかというと、結論的にいえば、各種の感
覚や感情の刺激衝動を、心が受けた刹那刹那に、特殊の用意を肉体の各要所に施し
て、先ず体内の枢要部に散在する神経叢の安定を確保し、その動乱を鎮圧防止するの
である。

 即ち神経叢の安定を確保し得れば、結局、原因と結果の相関関係で、適当に神経系
統の反射作用を調節し得るに至るからである。

 それでは、どんな特殊の用意を肉体の各要所に施すのかというと、分かり易くいえ
ば、感覚や感情の刺激や衝動を受けた刹那、何を措いても、先ず第一に肛門を締める
のである。そして同時に、肩を充分に力を脱いておろし、と同時に下腹部に力を充実
せしめるのである。即ち、尻、肩、腹の三位を一体として、前記のとおり同時に処置
するのである。

 一体こういう方法を行うと、どういう理由で、神経叢の動乱を鎮圧し得て、その安
定を確保することが出来るのか、中には、前記の方法形式だけを一読して、その余り
にも簡単らしく感じるという皮相的見解で、或はこの方法の価値に対して、多分の疑
義を持たれる人もあるかと思うが、少しでも生物学的知識なり、または神経系統の生
活機能の研究に造詣を持つ人なら、一見直ちに斯法の組織が、合理的の狙いを持って
いる点に着眼されることと信ずるが、そうでない人々には、方法形式のみでは充分理
解されないと考えるので、今少し詳細に説明を進めることとする。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする