2017年12月25日

「錬身抄」(中村天風)

   12月25日(月)  第三節 土の利用法



 そもそも土と人類生活とは、頗る密接不可離の重要関係がある。極言すれば、豈敢
て人類のみならず、地球上の一切の生物は、土の恩恵を受けて生存しているので、
従って、人類健康の上にもその及ぼす結果は頗る多大のものがあるのである。

 かるが故に、かりそめにも健康の完全を望む者は須らく空気や日光に親しむのと同
様の心がけで、土とも大いに親しむように心がけるべきである。

 土と親しむ第一の要領は、素足で土を踏むことである。特に病弱の人はせめて一日
の内、十分や二十分位は素足で土を踏むこと位敢て大した難事ではないと考える。

 毎朝、三十分乃至一時間位、素足で、地面を歩んだ後、冷水で足を洗う。この効果
は病弱者に共通的な足部の冷え込みということが絶無になるのみならず、軽度の神経
衰弱症などは半月か一か月で完全に恢復する。
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2017年12月23日

「錬身抄」(中村天風)

   12月23日(土) 天皇誕生日  第二節 空気の利用法



 空気の真健康確立に対する重要性は、これを要約すれば、血液の浄化という点にあ
る。即ち、人体内を循環している血液というものは最初動脈管内にある時は、極めて
新鮮なものであるが、それが、一旦静脈管内に流入すると、細胞組織内の老廃物や不
純物質を多量に混入し汚濁してくる。而して、その汚濁した血液を其の儘体内を循環
せしむると、当然、健康障害を招来し、生命を危うくする、そのため自然は、空気と
いうものを生物に与え、その特殊作用でこの汚濁せる血液を浄化するのである。

 かるが故に、真健康の建設を志すものは、空気をでき得る限り常に利用することが
必要なのである。而して空気を利用する第一の方法は、多くいうまでもなく、平素能
う限り肉体をして空気吸収の分量を多からしむるよう努力することである。

 空気の吸収量を多分にするのには、シャツや股引というような、肌に直接に付着す
るものを、なるべく薄くするかもしくは、緩慢にして、皮膚面に密着する部分を少な
くすることである。それから、夜中、睡眠中目覚めたような時に寝具の中へ新しい空
気を入れてやるようにすることも極めてよいことである。

 又、毎朝、洗顔や化粧の時間位は、裸体もしくはせめて上半身だけでも開いて、皮
膚を、空気に接触せしむるようにする、即ち、こうした心がけで行う空気浴は、皮膚
を強健にする上にも頗る効果がある。

 何れにしても、平素こうした心がけを励行して、可及的肉体を空気に接触せしむる
機会を多く利用することである。
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2017年12月21日

「錬身抄」(中村天風)

   12月21日(木)  第一節 日光の利用法



 そもそも日光=太陽の光線は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、の七色の総合されし
ものであることは、大抵の人が理解していると思う。

 これ以外に現在の分光器では分析の不可能な色、言い換えると分光器に明瞭に表現
しない色が二種あるのである。

 それは、赤色の光波動よりも更に極めて微細な振動数をもつ、「赤外線」と称する
ものと、もう一つは紫色の光波動よりも更に遥かに大なる振動数をもつ、「紫外線」
というのとの二種なのである。

 元来、太陽の光線には、一方熱の作用を為すものと、また一方化学的作用を為すも
のとの二種がある。そして熱の作用は光波動の振動数の少ない光線ほど高度に作用す
るが、反対に化学的作用に乏しい。ところが光波動の振動率の大きい光線には、化学
的作用が豊富にあるが、熱作用というものは、極めて僅少なのである。赤外線を熱
線、紫外線を化学線と呼ぶ。

 日光の特に人体に効果を及ぼす第一のものはこの紫外線の持つ化学作用なのであ
る。もっと分かり易くいえばその化学作用の中に頗る強烈な殺菌力があるためであ
る。

 但し、紫外線の化学作用は、季節によって多少の相異があるので一番強度に作用す
るのは、春と夏なので更に一般的に言うと午前の日光の方が午後のものよりも有力で
ある。

 それから次に述べたいことは、日光の光線と精神との関係であるが、特別の人でな
い限りは、日光の直射する処へ行くと光線の特殊刺激で何となく精神状態が爽快にな
る。それは精神科学的にいうと、色彩が精神に影響を及ぼすという点が多分にその原
因をなしているからである。

 なお日光の人体に及ぼす効果は、単に殺菌作用のみでなく、けがや腫物の回復を自
然的に且つ又迅速に行うという、自然良能力を極めて顕著に促進する特徴がある。

 また更に日光には、局部麻痺作用という特殊の作用がある。であるから、腫物やケ
ガした部分を日光に当てると漸次にその痛覚感を減退する。従って、挫傷、神経痛、
ロイマチス等の痛みに対しても、その軽減に相当の効果を齎(もたら)すものであ
る。

 何れにしても、日光には如上の如く各種の効果ある作用がある。即ち総括的に要約
すれば、

 (1)殺菌作用 (2)肉体細胞の生活力の増進作用 (3)痛覚感の軽減作用 
(4)臭気を除去する作用 (5)病筋肉の復活作用 等である。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする