2017年12月19日

「錬身抄」(中村天風)

   12月19日(火)  第八章 真健康の獲得に必須なる四大利用法



 四大とは古来別名を四天とも称した。即ち、(日光)(空気)(土)(水)の四天
然物の事なのである。

 しかしてこの四天然物こそは、生物の生命維持に真に欠くべからざる重大なる役割
をもつものなので、従って、この四天然物の利用の可否は、吾人人類の真健康建設
上、直接的の消長関係をもつという極めて重要なものなのである。

 多くいうまでもなく、豈敢て吾人人類のみならず、凡そ生きとし活ける地球上の一
切の生物は、それが禽獣であれ、将又草木であれ、何れも皆この四天然物の力と作用
によって生存しているのである。

 かるが故に、その偉大にして、霊妙なる力と作用とを適宜に利用する者は期せずし
てその生命を健固に維持し能うのは寧ろ当然の事なのである。

 而して、この四天然物の力と作用とを完全に利用するにはそもそも如何にすべきか
というに、要約すれば、平素でき得る限りこの四天然物と親しむことである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 04:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月17日

「錬身抄」(中村天風)

   12月17日(日)  運動に関して



 適宜の運動というものが、血液の循環を好良にし、消化機能を促進する効果のある
ことは敢て贅言を要せぬことであるが、しかしこの運動ということも、自然法則の見
地から厳密に論断すると、やはり真に運動をしたいという観念の生じた時に運動する
という事が最も合理的なのである。

 即ち、一日の内、キチンと一定の時を定めて一定の運動を、運動をしたかろうがし
たくあるまいがとにかく規則的に運動するということは、寧ろ不合理なのである。

 多くいうまでもなく、自然は人間に対して常に公平である。

 従って、常に変化と波乱のある生活裡に活きて行かねばならぬ人類に、規則的の運
動法を毎日必ず行わねばその健康を維持していけぬというが如き、そんな不自然な法
則を与えて居ない。

 かるが故に、無病長寿にその一生を過ごすのには、食事や睡眠と同様、運動も、本
当に欲する時に行うのが良い。

 従って運動の種類の如きも一定しておく必要は更にない。意の赴く儘に、体操で
も、ダンスでも、独り相撲でも、室内運動でも、戸外運動でも、何でもよい、自己の
満足するだけ、五分でも十分でもよい。さすれば、いやいやながら義務的に行う長時
間よりは、進んで興味と共に愉快に行う短時間の方が遥かに健康に良い。

 そこで、最も理想的の運動法として推奨したいのは、「健康である限り、どんな身
分であろうとも、自分のことは一切できるだけ自分でする」という心がけを実行する
べく、日常、肉体を可及的コマメに働かす事である。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 06:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月15日

「錬身抄」(中村天風)

   12月15日(金)  年賀郵便特別扱い始め

     第六章 睡眠に関して



 そもそも眠るということは、吾人の肉体生命確保の上から見て、食うことよりも大
切なものであると言える、それは現に、人生の少なくとも三分の一時間は、この睡眠
に必要とされるという簡単な然も現実の事実の上から考察してもそれが如何に大切な
ものかということが分明する。

 絶食の場合、体重は相当減量するが、脳の重量は更に何の変化も招来しない。とこ
ろが睡眠の方が不足してくると体重よりも脳の重量が著しく減じて来て、その結果意
識も従って明瞭を欠きいわゆる朦朧状態になる。

 如何なる状態で睡眠をとるのが衛生上合理的であるかというと、規則的に睡眠をと
るのではなく、その日その時の活力の消耗の程度に適合する、言い換えれば生命の要
求する時間を睡眠するのが、最も自然法則に順応する方法である。

 第一に必要な事は、本当に眠くなってから就寝するようにすることである。次に、
睡眠時間は事情の許す限り、その日の精力の消耗程度に比例して適宜に加減する。 
安眠を得る二三の注意。

 1)昼間出来得るだけ、こまめに肉体筋肉を働かす事。

 2)夕食後は食物を口に入れぬ事。

 3)就床前の心の持ち方。=心痛、憤怒、煩悶、悲観のような消極的の

              思考を断然心にもたせない。

 睡眠という自然の与えてくれた精力復活の恵まれの時に、本当に親しむのには、落
ちついた楽々とのんびりとした気分が最も肝要なのである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする