2017年12月06日

「錬身抄」(中村天風)

   12月6日(水)  第七節 食餌の食し方並びに血液との関係



 およそ食物はその何の種類たるとを問わず充分完全に咀嚼して後これを胃腑に送る
べきである。

 一体、近代人の大部分が丈夫な胃腸をもっている人の少ないのはこの咀嚼に対する
注意が欠けているという点が相当関係しているというてよいと思う。

 不完全な咀嚼方法で食事を為すということは極めて健康上良くない習慣なのであ
る。極言すればそれがたとえ流動物のような一見咀嚼を要しないような軟らかいもの
でも、厳密に言うとやはり咀嚼をしてから後、嚥下するようにするのが理想である。

 元来、食物の中にある澱粉質を完全にブドウ糖に変化せしめる作用は、唾液の持つ
特殊作用に俟たねばならぬ。

 如何なる風に咀嚼することがいわゆる完全咀嚼となるかというに、結論的に言え
ば、食物を故意に嚥下せず、自然と知らず知らずの間に飲み込むという程度まで咀嚼
するのである。

 こういう咀嚼をすると、最少量の食品の中から最大量の栄養を獲得し得るのであ
る。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする