2017年12月27日

「錬身抄」(中村天風)

   12月27日(水)  第四節 水の利用法



 多言するまでもなく、水も又、空気や日光、土と同様に、吾人の生命維持に対し欠
くべからざる重要なものとして、天が吾等生物に賦与してくれた、貴重なる自然物の
一つである。

 従って、これを完全に利用すると否とは、どれだけ吾人の健康上に大きな影響を及
ぼすか分からない。そこで然らばどうすることがその完全利用法かというに、水の利
用法は率直にいえば外面的利用法と内面的利用法の二つに大別する必要がある。

 第一の外面的利用法は、冷水を其の儘、肉体の外部に応用するのと、今一つは、水
を温めて湯水となし、肉体の外面に応用するのとの二様に区別される。 冷水を肉体
の外面に応用すると如何なる理由によって著しい健康的効果を招来するかというに、
これを要約すれば、

 1)肉体生命維持に緊要なる酸素の収納と炭酸ガスの排除を増進せしめ、

   体内の新陳代謝作用を促進する。

 2)血液の循環を好調にし、消化機能を始め体内諸機能の作用を好良に

   旺盛にする。

 3)皮膚の生活力を増進し、寒暑の気候変動やバクテリアに対する対外 

   抵抗力を増進する、等々である。

 冷水摩擦、湯浴、は大いに実行するべきである。なお、特に、実行して欲しい事
は、湯から出る際、冷水を浴びることである。

 これは皮膚の生活力を強大にし、感冒に対する抵抗力を作為し、俗にいう欲後の湯
冷めなどを防止する効果ある方法で、これも夏季から開始すると容易に実行できるよ
うになる。

 よく年寄りに新湯は毒というが、これは老年者のみならず、中年者と雖も、体の弱
い人または発育未成の年少者は、出来るだけ、強壮者の入浴した後の湯に浴する方が
良い。新湯には、少量の塩を混入するのは尤も良好のことである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 04:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする