2017年06月16日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月16日(金)  感情と肉体



 これもまた世間によくある事実だが、神経家が日頃恐れている病には早晩襲われる
とか、または類似コレラとか、擬似赤痢とか、想像妊娠とか、禽獣類を殺して料理す
ることを生計としている家に不具者が生まれるとか、一度当てられた食物は、どんな
新鮮なものを食しても必ず当たるというようなことも、何れも皆、心と神経系統との
輔車唇歯の密接な関係が然らしめる結果に外ならない。

 更に、心の態度というものは、上のように肉体生命内のいろいろの作用や力に影響
を与えるばかりでなく、人の運命の上にも、やはり同じような不良の影響を及ぼすと
いうことは、特に人生を確保しようとするものが決して忽せにできない重大なことで
ある。

 それは多くいう必要もないことで、運命の打開と啓発に必要とする能力や、判断力
や、断行力や、精力、胆力等が、神経系統の生活機能の委縮とともに、第二次的原動
力要素の減退を招き、その結果完全に発動することができないことになるためであ
る。

 これは理論的に要約すれば、第二次的原動力要素であるものは、恒に動物性神経と
植物性神経との相互昂奮の調整を保持するという特定作用を有しているものであるが
それが心の態度に依って変調を呈すると同時に、上の両性神経の相互昂奮の平衡を保
ち得ない結果、勢いどれか一方の神経の異常昂奮を昂進するため、生命一切の力が乱
調子に陥り、結局正当に力強く発動しないようになるためである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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