2017年07月21日

「真人生の探求」(中村天風)

   7月21日(金)  連想暗示法



 この方法は、これ以上多くいう必要もないほど、その効果が行いさえすれば、多少
人によって遅速の相違はあろうとも、そう長い期間を待つこともなく、自覚的に意識
される時が来るのは当然である。たとえば、今まではこんなことがあったらとても煩
悶したのだが、今度は大して煩悶しないで解決したとか、今まではこんな気分のわる
い体の調子の良くない時なんかには、とても神経を過敏にして心配したのだが、今度
は存外平静な気持ちでおられるなどというように、何かなしに、自分の今迄の心持と
相違した新しい強いものを、自分の精神状態に感ずるという尊い現象を、自覚的に発
見するに至る。

 だから、今もいったとおり、修行とか、践行とかいうような、格別難しい気持ちで
なく、夜の寝がけの際の、安息の気分を楽しく過ごす位の気楽さで行うのが何よりで
ある。

 一体、現代の人々は、文化民族としての理智を相当持っているにもかかわらず、案
外、夜の睡眠の重大性というものを、正しく理解していない傾向がある。そのため
か、寝際の時に、一層余計に、至らぬ心の使い方をして、安息の床の中に入ってま
で、怒ったり、悲しんだり、恐れたり、悶えたりしている人がある。そして一日中
散々使って疲労した身体や精神に二重三重の損失を付加させている。これではどんな
に養生しても、栄養量を豊富に摂取しても、完全な健康を得られないばかりでなく、
延いて生命全体の活きる力が、激甚に減退して来るという、愚にもつかない事実を招
きよせることになる。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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