2017年08月02日

「真人生の探求」(中村天風)

   8月2日(水)  (ロ)  命令暗示法



 というのは、昼間実行の際は、ややともすると、人生諸般の生活要務のため、どう
しても心の落ち着きとか纏まりとかいうものが往々欠ける。従って、徹底的に真剣な
気分になれないことが多い。前にもいったとおり、この方法は、偏に真剣な気分とい
うことが、その効果を作成する必枢条件なので、夜正に床の中に入ろうとする時なら
ば、一日の活動を終わった時で、何等の捉われもなく、真剣な気分になり易い。同時
に真剣な気分を一層確実不動なものにする手段として、命令言語をただ一回だけに止
め、二度も三度も繰り返さないことである。たとえば「信念が強くなる!」 と命令
したら、今夜はもうそれ以上命令しないという、いわゆる背水の陣を布いた行い方を
するのである。そうすれば真剣な気分は、そのただ一回に充分に傾注される。何度も
同じことを、その際繰り返して行うと、いつか気分の中の真剣さが不平均になる傾向
が生ずる怖れがあるからである。

 勿論、いつ何時でも、真剣な気分になることが出来る人なら、敢て夜の就床間際に
限ったことはなく、随時随所行ってよいことは無論である。

 そしてこの方法は、実行するに伴って、その奏功に要する実行の期間が次第に短縮
されて来るという感謝に値する事実がある。即ち、最初、或る所要事項を心に具体化
するのに、三か月を要したと仮定する。処が、第二の事項は、二か月半で、第三の事
項は二か月で具体化するというように、効果をだんだんに早く自覚し得るようにな
る。熱心に行いさえすれば、数年の後には、三日か五日で効果を見るに至るものであ
る。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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