2017年12月30日

「錬身抄」(中村天風)

   12月30日(土)  第九章 血液浄化と其の補成心得

  第一節  水の応用に就いて



 そもそも血液というものは、吾人の生命維持に直接的に欠くべからざる要素で、実
際血液なくしては、断じてその生命を保つことはできない。

 従って、この重要なる生命要素たる血液を常に純潔にして置くということは、実に
頗る重要必須のことなので、言い換えれば常住純潔な血液を体内に循環せしむるとい
うことは真健康建設上特に注意せねばならぬ大切の事柄なのである。では如何にすれ
ば血液浄化ということを現実化し得るか。

 第一に必要な条件は、能うかぎり純潔な血液をつくることがその先決問題である。

 而して純潔な血液は直接に日々摂取する食物と唇歯補車の密接な関係があるが故
に、厳格に合理的食餌を摂取することである。

 合理的食餌とは、換言すれば、アルカリ―性食品のことなのである。

 次に知るべき大切なことは、血液を浄化補成するのに何が一番大切なことと注意さ
れねばならぬかというに、曰く常に各種の排泄作用を順調にし、特に便通を好良にす
ること、即ちこれである。

 便通を理想的に完全にするにはどうすればよいかというに、第一、果物の摂取と水
の飲用を励行することである。

 吾人の肉体は、分泌と発汗という二つの形式の元に、皮膚の気孔を通じて体内水分
を放出している。肉体健康を正当の状態に保持して行くのには、この絶えず失われつ
つある水分を、注意深く補充するようにせねばならない。

 「正当なる組織の中には常に多量の水がある、従ってあらゆる組織は水中で生活し
ている。」

 然らばどの位飲用する必要があるかというに、一昼夜に失われる最小限度が2Lか
ら3.5Lであるから、やはりこれに適応した分量を飲まねばならない。水は飲み過
ぎても、肉体に不要の分量だけは、速やかに排泄作用が活動して、それを体外に排泄
してくれる。

 但し、水の一番理想的のものは、マグネシウムやカルシウムを豊富に含有する天然
水である。そして水を飲用するに際し一時に多量摂取するよりも少量宛を一日の中に
何回となくしばしば飲むのが良い。

 水の飲み方。水を口中に入れたら、グイッと一息に嚥下せずに、玉露の如き銘茶を
喫する時のように、一寸、口の中でその味を味わう気持ちで、ユックリと咽喉に入れ
るのである。すると、舌及び口腔内の各神経が先ず第一に水の中の活力を吸収する。
この方法は、疲労を感じたような場合、一層有効であることは、実行して見るとすぐ
分明する。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 06:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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