2018年04月23日

「研心抄」(中村天風)

   4月23日(月)  第一節 精神統一に関する理解



 第二の有意注意というのはこれと全く反対なので、即ち特に意識を用いて自己の特
定した事物に向かって注意を振り向けるという、言い換えると能動的の注意状態をい
うのである。

 第一の無意注意の方はどんな人でも、否人間以外の他の動物と雖も敢て特に修練す
る必要なく、本能的に為し得るいわば本来的の注意であるので、これは殊更訓練の必
要はない。吾人の訓練を必要とするのは第二の有意注意なのである。

 事実に於いて多くの人は、普通の場合自己自身に直接感興を催さないような事柄に
は中々容易にその注意を振り向けようとしないものである。従ってそういう場合に
は、粘り強い注意をそれらのものに振り向けるなどという事は出来ない。また無理に
振り向けようと努力しても、一定の訓練を経ていない心だと、そういう場合ややもす
るばその心の中に頻々として次から次へと続々と発生して来る雑念や妄念のために他
動的刺激を受けて、第一の無為注意の方が盛んに発動して肝心要の有意注意の方は攪
乱されてしまう。

 こういうわけで何ものに対しても粘り強い注意を注ぎ得る心を作るためには、有意
注意の訓練を正当に行修しなければならないのである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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