2017年11月29日

「錬身抄」(中村天風)

   11月29日(水)  真健康建設と合理的食餌



 多くいうまでもなく、人間は食せざれば死すで、従って生きんがためには当然食せ
ずんばあるべからずではあるが、さりとて只、食いさえすれば完全に生きられるかと
いうに、事実は決してそうでなく、要約すれば、真健康建設に対する不合理的な食餌
を摂取すれば、生きんがために食する食物が、反対に死せんがために食すという、笑
えぬ滑稽を招来するという結果を作為する。

 従って、かりにも健康生活を満喫せんと欲する者は、常に、如何なるものを食する
ことが、正当なる合理食餌であるかということを、正しく理解し、その理解を基盤と
して、日常の食餌を摂取すべきである。

 わざわいは口より出で、病は口より入る。では、如何なるものを食すべきかという
に、第一に強調せねばならぬことは、無病長寿を現実化せんには、平素でき得る限り
植物性食餌を摂取することを、食生活の重点とすべしという事柄である。

 動物性食餌を摂取するとその齎(もたら)す効果よりは、反対に受ける害毒の方が
甚だしいからである。

 第一に「バクテリヤ」に対する抵抗力を弱くし、やたらと感冒やその他伝染性の病
に冒されやすくなる。蛋白質が消化分解される際に生ずる副産物に、尿酸、という特
殊のものがあり、これが体内に残留停滞するという事実がある。

 尿酸過剰に陥ると、血液が極度に酸性化し、健康保持のため必須とする血液のアル
カリ性の反対である、アジドージス、という不純なものになり、そのため各種の病的
刺激に対する抵抗力を減退し、その結果病弱体となったり、または早死もしくは早老
をするという好ましからぬ事実を作為するに至る。

 健康で長寿を得るには動物性食餌を可及的少なく食すか、さもなくんば絶対に食せ
ぬ方が、共通的に良い。

 動物的食餌を摂取するとたしかに何となく活気が付いたように感じるのは事実であ
る。しかしそれは、極論すれば、ただ一時的に生ずる第一次的反応興奮現象なので、
やがてその興奮作用が消滅すると、反対に機能疲労が招来される。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 04:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

「錬身抄」(中村天風)

   11月27日(月)  真健康と食物に関する重要理解



   食物とその栄養成分

 ある西洋の生理学者が、人間の身体を鍛冶屋の仕事場に例えて、肺は火力を強める
鞴(ふいご)で、食物は石炭だというたが、これは実に適切な例えだといえる。

 事実に於いて食物は、人間の肉体生命の炎をつくる燃料=石炭ともいうべきもので
ある。というのは多くいうまでもなく、食物なるものは、吾人が呼吸の作用で、その
肺臓の中に受け入れた、空気の中の酸素や窒素の働きで、体内で燃焼し、そしてそれ
が或は血や肉やその他の重要な組織や成分となって吾人の肉体生命は維持されている
からである。

 従って、食物に関する正しい理解と、合理的の注意とは、たとえ専門家でなく共、
かりにも真健康を持続せんと欲する者は当然知得し置かねばならぬ重要な人生知識と
いわねばならない。

 生命維持に必要とする食物の滋養成分について記述する。凡そ食物中に含有される
滋養成分なるものは、総括的にいうと、 (1)水分 (2)蛋白質 (3)脂肪 
(4)炭水化物 (5)灰分 の五種類に大別される、従ってこの成分の一つでも不
足欠乏すると、人体の栄養ということが完全に補われなくなるという結果になるので
ある。

 (1)水分=人間の身体の中に一番多量に存在して居るものはこの水分なのであ
る。即ち人体の三分の二を占拠している。従って水分なるものは人体栄養上に対し
て、頗る大切な関係をもっているものなのである。

 (2)蛋白質=次に重要なものである。凡そ生物の肉体を組織する成分中、最も主
要なる位置を占めている物質というべきものなのである。栄養上極めて重要なものだ
からというても、決して過度に摂取してはならぬことである。

 (3)脂肪=すべての生物は自己の体温を維持する必要上、体内で酸化作用という
ものを行う、その時に、この脂肪というものは、体内に於ける蛋白質の分解を防止し
て、その消費量を少なくする作用を有しているという大切なものなのである。がしか
しこれまた多量に摂取すると消化器を疲労せしめ従って消化不良を惹起し、血液の中
に胆汁を混入して俗にいう「油ふとり」という栄養障害を起し易い体になる。

 (4)炭水化物=これは別名含水炭素ともいうが、吾人の摂取する食物の中で、こ
の成分を含有している主なるものは、澱粉と糖分である。

 そしてこの炭水化物は、脂肪と同様蛋白質の分解を防止する作用があるのみなら
ず、脂肪の消費量をも軽減する作用を有している。だから炭水化物は脂肪の代用とも
なる重要成分なのである。

 何れにしてもこの炭水化物と脂肪とは、生命維持に対する純粋の燃料食物なのであ
る。しかしこれとてもまた、過度に摂取すると頗る大きい害を健康上に招来する。

 (5)灰分=これまた健康保持に極めて必要とされる成分で、それは骨の主成分と
なり、同時に消化された滋養物の吸収作用を促進し、更に蛋白質を溶解して血液の循
環を良好にする作用を固有する、しかして灰分の中で重要なものは、食塩と鉄分で、
特に食塩は、植物性食事を摂取するものには一層に必要とするものなのである。一方
鉄分は、血液中の赤血球を増加する作用を有している。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月25日

「錬身抄」(中村天風)

   11月25日(土)  浄めの呼吸



 この呼吸法は、肺腔内を浄化清潔にすることを目的とするもの。



      神経機能を積極化する呼吸法

      声帯及び咽喉部強化の呼吸法

      息吹法

      肺腔力の増進呼吸(一名肺の抵抗力増進法)

      肋骨筋を強靭にする呼吸

      胸腔拡張の呼吸

      中枢神経を強くする呼吸

      歩行の呼吸

      血液循環促進の呼吸

 以上の呼吸法を、自己調和体制をとって、毎日繰り返し行えば、その効果は絶大な
ものがあるので、謙虚に、コツコツ行うべしである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 04:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする