2017年06月18日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月18日(日)  How to do ?



 そこで、次に知らねばならぬ重要な事項は、それではどうすれば、こころをどんな
場合にも常住積極的に把持し得るかという現実的の重大問題に就いてである。

 というのは、たとえこれ迄の説明が、どれ程徹底的に理解されても、肝腎要のこと
は、「積極的精神の現実作成」ということである。およそこの事柄が正しく会得され
ない限りは、これまでの理解は知らないよりは良いという程度で終わるのみならず、
どうすれば心を積極的に保ち得るかということを会得しないと、時とすると、この理
解を知らない時よりも、二重三重の苦悩を心が感ずることになるのである。即ち、知
らない時と違って消極的の心の態度の影響を知っているだけに、自分が万一その時積
極的の心持になれないと、それを必ず煩悶し、苦慮するに相違ない、すると心はます
ます消極的の加重率を増加して、より一層不良影響を増大することになる。

 ところが、特にここで厳粛に諸君の注意を真剣に促して置かなければならないこと
は、これまでに説明した心と生命との消息は、古往今来、人生を研究した学者識者の
仲間から、大なり小なり論述発表されている。然し、彼等は殆ど一様にといってよい
程、「心身はかくの如き、相関関係の下に在るのであるから、心を常に何物にも捉わ
れず、無碍自在の境地に活かすように心がけるべし」 といって、平然とそれで結論
している傾向が多分にあるのである。



 
posted by 林田カイロプラクティック院 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月17日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月17日(土)  感情と肉体



 いずれにしても、こうみてくると、これ以上の証査を必要とすることなく、人生人
として生きるものは、どんな場合にも、即ち、健康の時でも、不健康の時でも、また
幸運の際にも、不運の際にも、否、どんな苦難不如意の時であっても、その心は断固
として積極的に、厳として把持しなければならないというのが、人間に与えられた宇
宙真理であると同時に、また人として厳守すべき自然法則だと徹底自覚されたことと
信ずる。

  私が、常に、

  身に病ありとし雖も、心まで病ますな。

  運命に、非なるものありとし雖も、心まで悩ますな。

  と、絶叫している所以もまたここにあるのである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

「真人生の探求」(中村天風)

   6月16日(金)  感情と肉体



 これもまた世間によくある事実だが、神経家が日頃恐れている病には早晩襲われる
とか、または類似コレラとか、擬似赤痢とか、想像妊娠とか、禽獣類を殺して料理す
ることを生計としている家に不具者が生まれるとか、一度当てられた食物は、どんな
新鮮なものを食しても必ず当たるというようなことも、何れも皆、心と神経系統との
輔車唇歯の密接な関係が然らしめる結果に外ならない。

 更に、心の態度というものは、上のように肉体生命内のいろいろの作用や力に影響
を与えるばかりでなく、人の運命の上にも、やはり同じような不良の影響を及ぼすと
いうことは、特に人生を確保しようとするものが決して忽せにできない重大なことで
ある。

 それは多くいう必要もないことで、運命の打開と啓発に必要とする能力や、判断力
や、断行力や、精力、胆力等が、神経系統の生活機能の委縮とともに、第二次的原動
力要素の減退を招き、その結果完全に発動することができないことになるためであ
る。

 これは理論的に要約すれば、第二次的原動力要素であるものは、恒に動物性神経と
植物性神経との相互昂奮の調整を保持するという特定作用を有しているものであるが
それが心の態度に依って変調を呈すると同時に、上の両性神経の相互昂奮の平衡を保
ち得ない結果、勢いどれか一方の神経の異常昂奮を昂進するため、生命一切の力が乱
調子に陥り、結局正当に力強く発動しないようになるためである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする