2017年07月16日

「真人生の探求」(中村天風)

   7月16日(日)  自己暗示誘導法



 その方法というのは、大略下の数種類である。

○観念要素更改のための自己暗示誘導法

  (イ) 連想暗示法

  (ロ) 命令暗示法

  (ハ) 断定暗示法

  (二) 付帯要項

     其の一、日常の言行

     其の二、感謝の生活と三行

     其の三、三勿の実行

 以上列記した項目は、頗る多様のように感じられるかも知れないが、どれも極めて
実行し易いものばかりである。

  (イ) 連想暗示法



 この方法は要約すれば、意識的に積極的思考を作り、それを吾が心に思念連想する
ことに依って観念要素の更改を現実にする方法なのである。

 尤もこの種の方法は、夙に外国の哲学者や、心理学者等に依って、大同相異的に考
案応用されたもので、我が国に古来からある、かの坐禅行も、またこの方法の変則的
応用法だともいえるのである。
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2017年07月15日

「真人生の探求」(中村天風)

   7月15日(土)  暗示感受作用



 これは、事実に徴して見るとすぐ判明する消息で、たとえば、心の弱い神経過敏の
人に、積極的の生活法や、養生法が、容易に採用されないのもこのためで、そういう
種類の人に限って、自分の様な先天的に弱い体のものは、かえって積極的の方法は、
障るとも効果はないというように、頭から拒否なり否定を施してしまう。

 また更に、不良性に傾いている人などが、先輩や父兄の善良な忠告を耳にも入れ
ず、空吹く風と聞き流して鼻の先で笑って受け付けないというのも、また前記の理由
に依るものなのである。ところが、自己暗示の場合には、それが特に自己を改善しよ
うとか、向上せしめようとかいう正当欲求から施される時には、その暗示感受作用の
状態から受ける影響は、他面暗示と比較して極めて少々なのである。

 そこで私はこの精神生命内に実在する現実傾向を基盤として、更に一層に暗示の透
徹力を現実に深刻にし得る特殊の自己暗示誘導法を創意し、観念要素の更改を現実に
することに成功した。
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2017年07月11日

「真人生の探求」(中村天風)

   7月11日(火)  暗示感受作用



 なお知って置くべき必要なことは、暗示には、他面暗示というのと、自己暗示とい
う二つの種類があるということと、暗示というものは、その暗示に対して「反抗」も
しくは「拒否」或は「否定」という精神状態が生ずると、その暗示を感受する程度が
著しく減殺されるという事柄である。

 但し、他面暗示とは、文字通り自分外の他面から自己の精神に来る暗示のことで、
自己暗示とは、自己自身、自己の精神に与える暗示のことをいうのである。

 それから一つ特にいいたい重要な消息は、暗示の同化感化の状態というものはその
精神の暗示感受作用と相対的のものだということである。そして同時にその暗示感受
作用も又その精神状態の積極もしくは消極の、そのどちらかと常に密接なる連関を
もっているということである。

 即ち分かり易くいうと、人間の心の強弱に随い、その状態のとおりに感受作用とい
うものは作用するものなので、従って心の弱い人の暗示感受作用は、消極的の暗示事
項には、即座に迎合するが、反対に積極的暗示に対しては、前記の「拒否」「否定」
を行って、これを受け付けないという事実があるのである。特にこの傾向は他面暗示
に対して顕著であることは、注目すべきである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする