2017年09月12日

「真人生の探求」(中村天風)

   9月12日(火)  正義の実行



 反対に、積極的観念の保持者が、常に、健康も運命も順調良好なのは、建設能造の
「気」 がその生命に還流されるからである。

 そもそもこれは何故かというと、観念とは気持ちの集結したものである。そして俗
に「同気相求める」 という言葉があるのは、だれでもよく知るところで、哲学でこ
れを「同じきものは相引く」 という言葉で表現している。人間の観念が気というも
のから形成されている以上、その気に同一の気が結集融合するのは、火を見るより明
瞭なことであるからである。

 だから、積極観念の把持ということは、ただ単なる処世哲学や道義哲学ではない、
直接生きるこの生命に現実の密接関係をもっているという、峻厳な宇宙真理と事実と
があるためなのである。言い換えれば、完全に生きるためへの吾が命の要求なのであ
る。否、実際においてこのように人生とは、犯すことの出来ない鉄則の下に生きる現
実の世界なのである。

 従って、その現実の刹那刹那に生きるのに、何等の用意も準備も為さず、漫然たる
べきものでない。須らく常に正しい使命観の上に立脚して、積極的に充実した気分
で、真理に則して現実に活処すすることこそ、截然たる人間本来の面目なりと正念自
覚し、如上数項を吾が日々の精神行事とし、恒に溌剌として、人生百般の事物事象に
応接応掌して行くことにしよう。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

「真人生の探求」(中村天風)

   9月11日(月)  正義の実行



 一体多くの人々は、生命に関する消息に対し、おおむね皮相的理解しかもたないの
で、積極的観念というものと、宇宙現象の根源を為す「気」 というものと、どうい
う不即不離の結合をもっているかというようなことに、正しい認識をもっていない傾
向がある。

 観念が、生命に及ぼす結果については、既に、一筋の河の流れに例えて述べたか
ら、充分了知されたことと信ずるが、ああした犯すべからざる事実が、観念の是非に
よって何故に生命に惹起されるかということも、極めて必要な知識であるから、それ
をここに付記することとする。

 由来、宇宙現象の根源を為すところの「気」 というものは(+)の「気」 と
(−)の「気」 の二種類に分別される。そして、プラス=+ の「気」 は、建設
能造の働きを行い、マイナス=− の「気」 は、消滅崩壊の働きを行って、生々化
かの現実化のため、常に新陳代謝の妙智を具顕しているのである。

 ところが、人間の心の中の観念が万一消極的だと、上のマイナスの気と生命が無条
件で結合することになり、積極的だと、プラスの気と即座に結合するように、これま
た自然の創意で出来ているのである。

 だからこそ、気の弱い、消極的観念の保持者である感情家や、神経過敏の人という
ものが、とかくその健康や運命が不良なのは当然のことなので、消滅崩壊を行う
「気」 を多分に自己の生命に呼び入れるからである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 04:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

「真人生の探求」(中村天風)

   9月10日(日)  正義の実行



 これは正に、本心良心に悖らざる言行で人生に生きるものだけが味わい得る実消息
である。

 また厳粛な人生真理から論断しても、正義は人間の処世上、犯すべからざる一大鉄
則なのである。世間にはよく自分のした行為や、言った言葉を後日に後悔したり落胆
したりしている人があるが、それというのも、煎じ詰めればその行為なり言葉が、本
心良心に悖って行われたからである。ということだけ考えても、人生生活は、唯、正
義一本で行わるべきこそ、何といっても現実の真の理想である。

 西哲の言葉にも、「神の心は正義のみ。従って人が正義を行う時、神の力は、その
人に無条件に注ぎ込まれる」 というのがある。誠に味わうべき言葉である。

 だから、かりにも、自己を万物の霊長たる人間であることを自覚する以上、どんな
場合にも、その言行を、正義以外の価値なきものの擒としないように、粛然自戒すべ
きである。そして、以上数項が、積極的観念集中力養成の実践要項の大要であるが、
要するに、不断の実行を怠ることなく努力すれば、最初の間多少の困難を感じたこと
も、習い性となる譬えのとおり、次第次第に特別の注意を払うこともなく、よく無意
識の裡に、易々として実行し得るに至るものであるから、その積りで倦怠することの
ないように熱望する。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 07:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする