2017年11月23日

「錬身抄」(中村天風)

   11月23日(木)  勤労感謝の日  呼吸と空気



 この地球上の生物の生命はその生命に存在する呼吸作用というもので、絶対に保た
れている。即ち呼吸をするということは言いかえると活きているということであり、
呼吸をしないものは、生命の流れが全く止まっているものだと言い得る。

 そもそも呼吸なるものは、要言すれば、吸酸除炭のために行うものである。これを
哲学的に考査すると、呼吸作用なるものがより一層深甚なる力と働きとを吾人の生命
の上に及ぼしている。呼吸作用は、一般科学者の考えるが如く、ただ単に吸酸除炭の
作用を行うのみでなく、もっと広範な意味で、生命を現実に活かすのに必須うなる、
活力=Vril なるものを、その命の中に充実せしめる特殊作用がある。



     理想的呼吸法

 完全呼吸法=統一式呼吸法



 肛門を意識的に軽く締めること、同時に肩先の力を抜いてその全部を極めて緩やか
にしてさらに下腹部即ち臍下丹田に力を入れる。

 そうしてから、出来るだけ静かに出来るだけ長くそして深く呼吸する。ただ無邪気
に自己調和体制でその呼吸が深く長くありさえすればよい。

 そして、この呼吸法は、決して一時に長い時間を費やして行うに及ばない。一回、
三呼吸〜五呼吸位にして、一日の中で、機会ある毎に、屋外もしくは廊下又は居室の
窓を開放して、比較的新鮮の空気のある場所をえらんで、しばしば行うのである。

 但し、朝起きた時と、就寝の直前には、必ず、五呼吸〜十呼吸を行うことは健康建
設への最も良い習慣である。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

「錬身抄」中村天風著

   11月22日(水)  小雪(寒気つのり雨凍って雪となる意味で小雪と言
う。この頃より風も寒冷の気を運ぶ)



     真健康と空気

 生命に対する空気の重要性



人間の生命を確保するに必要な活力は次の五種の物質の中に包含されている。

  1、水 2、土 3、日光 4、食物 5、空気 である。

この五種の物質中、吾等の生命の要求する活力を、百とすると、その内の85%を空
気が占める。だから、空気というものに対する正しい理解を現実に活用する生活方式
を実行すべきである。

  であるから、常住新鮮な空気に出来得る限り親しむという心がけを、入念に実行
することが何より必要なのである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

「錬身抄」(中村天風著)

   11月21日(火)  真健康と衣服との関係



 皮膚生活と空気

 出来るだけ、自然に、背反せぬような心がけを、衣服に対する基本観念として衣服
を着けることである。 しかして、これを具体化するには、

  一、常住、決して過度に厚着をなさぬようにすること。

  二、余りに皮膚に密着するもの又、圧迫の強い衣服を出来るだけ避けること。

という二つの事項を注意深く実行することである。



 我々の皮膚は肺臓と同様に、やはり呼吸作用を行うて体内の酸化物を排泄すると同
時に又、空気中の酸素を吸入しているのである。尤もその比例率は、肺臓の呼吸量に
対して、百五十分の一という少量であるが、然し少量と雖も、生命維持に必要あれば
こその作用であるから、この皮膚呼吸を不完全に陥れると、その結果は、肺臓の呼吸
を妨げるのと同様のこととなり、肉体健康の上に当然障害を招来することとなる。

  であるから、1日の内、30分〜1時間ぐらいは、全裸若しくは半裸で、皮膚を
空気に当てるようにすべきである。

 理想から言えば、病弱者や老人は別として、中等度以上の健康者は、特に少年や青
年は外出の時と雖も、襟巻やショウル等を用いぬ方が、健康上よいのである。

 特に、マスクや腹巻などというものは、真健康を確立せんと欲する者は、寧ろ絶対
に不必要なものとして採用しない方が、最も合理的なのである。というのは、こうい
うものを用いる習慣をつけると、ますます肉体の生活力や抵抗力を弱くするとも、決
して強くしないからである。
posted by 林田カイロプラクティック院 at 05:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする